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子ども向けだけでなく、セキュリティの観点から保護者自身もフィルタリングを活用
~子どもの段階的なネット利用の推進には、「子供のネット利用能力や利用させてもよいサイト」を 簡単に判断・選択できるような事業社サイドの取り組みや保護者向けの情報提供が求められる ~

2011年2月9日
ネットスター株式会社

 URLフィルタリング製品技術・サービスの開発・提供およびURLリストの収集・分類・配信を行うネットスター株式会社(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長:小河原 昇、以下「ネットスター」)は、このほど同社が実施した第12回「家庭でのインターネット利用実態調査」の結果をお知らせいたします。

 同調査は、家庭でのネット利用動向や利用者意識を把握する為に、ネットスターが2004年から継続的に実施しているものです。今回の調査は、家庭内でフィルタリングを利用しており、小学生から高校生の子どもを持つ保護者を対象に、ウェブアンケート方式で行いました。調査結果の主なポイントとしては、以下の三点が挙げられます。

(1) フィルタリングを利用している機器はパソコンが中心で、その半数以上が無償サービスを利用
 家庭内でフィルタリングを利用している機器はパソコンが8割で最多。スマートフォンやゲーム機は2割前後の利用率に留まる結果となりました。利用している製品・サービスではウイルス対策製品やOSの付属機能などパソコン向けの無償サービス利用者は合わせて6割、プロバイダ経由やルータ型のサービス等、パソコン向けの有償サービス利用者は合わせて2割に達し、無償サービスの利用者のほうが多いことが分かりました。

(2) 「段階的利用」の推進には「子どもの能力や利用させてもよいサイト」を見極めるための取り組みが必須
 6割以上の保護者が子どものネットデビューについて「見守りながら段階的にネット利用をさせたい」と考えています。しかし、「子どもの成長に合わせ定期的にフィルタリングルールを見直す(見直した)」と回答したのは、一番多い携帯電話で4割、ウイルス対策製品やOS付属機能では2割でした。フィルタリング利用で難しいと感じる点では「ネット利用をする上で必要な能力が備わっているかどうかの把握」や「利用できるサイトの範囲を拡大する際の見極め」が利用製品・サービス問わず上位に。保護者が望む子どもの能力把握の手がかりでも「ネットを利用する上で必要とする能力一覧」や「各サイトの対象年齢」が上位となっており、「子どものネット利用能力や利用させてもよいサイトの見極め」について、事業者サイドの取り組みや保護者向けの情報が不足していることが分かります。

(3) 子ども向けだけではなく、セキュリティの観点から保護者自身や離れた親族にもフィルタリングを利用
 フィルタリングの役割は「子どものネット利用を見守る」と「安全にネットを利用できる」が6割と子ども向けだけでなく、安全なネット利用に欠かせない技術と考える保護者が多いことが分かります。実際に7割以上の保護者が自身を対象としたフィルタリング利用をしていました。また、両親など離れて暮らす親族のネット利用について2割が心配と回答。そのうち2割が導入済みで、未導入をあわせると7割がフィルタリングを利用して欲しいと考えていました。

 今回の調査では、保護者が子どものネット利用について「見守りながら段階的に」と考えているものの、子どもの能力把握や利用させてもよいサイトの判断などの指標不足や、フィルタリング特性についての理解不足が明らかになり、事業者サイドの取り組みや保護者向けの情報提供が求められていること分かりました。
 ネットスターは、これからも誰もが安全・安心に利用できる環境を実現することで社会に貢献すべく、利用者動向・意識の把握に努め、技術・商品開発に反映させていきます。

■調査の背景
現在、パソコンや携帯電話以外にもゲーム機やテレビなど家庭内にある様々な機器からのインターネット利用が可能となり、その利用も拡大しています。そうした状況を受け、様々な機器向けのフィルタリングが提供されており、その利用が推奨されています。今回の調査では、家庭内でフィルタリングを利用していて小学生から高校生の子どもを持つ保護者を対象に、家庭内のフィルタリング利用実態や課題意識等を把握し、今後の解決策提供に役立てることを目的としています。

■調査方法について
本調査は、ネットスターが株式会社マクロミルに委託して、2010年11月25日から2010年11月26日に実施しました。調査方法はウェブアンケート方式です。家庭内でフィルタリングを利用していて小学生から高校生の子どもを持つ保護者を対象としています。有効回答数は516件でした。

■主な調査項目についての結果とコメント
▼パソコンでは無償サービス利用が過半数も、より機能が充実した有償サービス利用も2割を超える
- 回答者が家庭内で所有している各機器について、フィルタリングの利用の有無を聞いたところ、パソコンでは81.2%、携帯電話でも47.9%がフィルタリングを利用していた。一方、スマートフォン、ゲーム機については2割前後に留まった。各機器の主たる利用者の偏りの他にも、利用リスクの意識の差が背景と考えられる。⇒(参考グラフ1
-実際に利用中のフィルタリング製品・サービスは、パソコン向けでは「ウイルス対策製品の機能」44.2%、「OSの付属機能」14.9%など⇒(参考グラフ2
-無償で提供されるサービス利用者が過半数を占めた。ただし「プロバイダ経由でのサービス」12.2%、「ルータ型サービス」3.3%など、より機能が充実した有償サービス利用者の累計は21.7%に達する。

▼携帯電話では半数以上がブラックリスト方式を利用
-携帯電話でのフィルタリング利用はいわゆるブラックリスト方式が51.6%、ホワイトリスト方式が33.7%、ウェブ利用制限(全規制方式)が14.2%だった。⇒(参考グラフ3
-ブラックリスト方式利用割合は学齢とともに上がり(小学生高学年36.6%→高校生63.2%)、ホワイトリスト方式利用割合は学齢とともに下がる(小学生高学年51.2%→高校生20.6%)。全規制方式の利用割合は小学生・中学生で大きな差は見られない(20%弱)が、高校生になると大きく低下(7.4%)する。⇒(参考グラフ4
-ブラックリスト方式、ホワイトリスト方式のいずれの利用者も、その選択理由の上位には「ネットを自由に使わせるのが怖いから」 「見て欲しくないサイトだけ見られなければいいから」が並んだ。ただしホワイトリスト方式利用者ではその他「確実なフィルタリングがしたいから」(40.6%)「ウイルス感染が怖いから」(40.6%)「ネット詐欺が怖いから」(42.2%)について、回答割合が高かった。⇒(参考グラフ5

▼接続機器によって、フィルタリング導入タイミングや利用状況に差
-パソコン向けのフィルタリング利用者の中でも、「プロバイダ経由でのサービス」、「ウイルス対策製品の(付属)機能」の利用者では、親子ともにフィルタリング対象としている割合が高い。一方「OSの付属機能」の利用者は、子どものみが対象となっている割合がやや高かった。その他、「携帯電話」や「ゲーム」については、子どものみがフィルタリング対象という回答割合がパソコンに比べると高かった。⇒(参考グラフ6
-購入時から子供専用になりがちな携帯電話やゲームについては、購入の初期段階からフィルタリングを導入する割合が高い。パソコンについては、子どもの成長に合わせて、利用開始をしたなどの理由からか、途中からフィルタリングを導入する比率が高まる。⇒(参考グラフ7

▼現時点の利用者では、自発的にフィルタリングを導入した保護者がほとんど
-「プロバイダ経由でのサービス」、「ウイルス対策製品の機能」の利用者では「ウイルス感染が怖い」が上位。「OSの付属機能」利用者では「子どもに見せたくないサイトがある」、ゲーム機でのフィルタリング利用者では「ネットを自由に使わせるのが怖い」が上位となるなど、機器によってフィルタリング導入の理由は異なる。特にゲーム機では「取扱説明書」を利用の理由と回答する割合が他の機器よりも高い。⇒(参考グラフ8
-フィルタリングを利用したきっかけとして「無料だったから」(46.9%)「利用機器に機能がふくまれていた」(24.2%)に回答が集まった。友人・知人や店員、学校など「周囲からの推奨」がきっかけとなっている割合は1割未満と低く、現時点での利用者の多くが自発的に導入していることが分かる。⇒(参考グラフ9
-保護者の性別で見ると父親は「無料だったから」、母親は「体験版があったから」に回答が集まった。また、友人・知人、店員、学校など周囲からの推奨がきっかけと回答したのは母親の割合のほうが多い。⇒(参考グラフ10

▼フィルタリングに「満足している」利用者は半数弱、ウイルス感染が減ったとの声も
-現在利用しているフィルタリング製品・サービスについて、「満足している」との回答は、一番高いゲーム機向けでも54.5%で、パソコン向けや携帯電話向けでは4割から3割だった。ただし不満とする回答はいずれの機器についても10%未満に留まり、「どちらとも言えない」とする回答のほうが目立つ。⇒(参考グラフ11
-利用している製品・サービスで満足している点は携帯電話向け、ウイルス対策製品機能共に、「設定が簡単」が7割だった。ウイルス対策製品機能では、「ウイルス感染が減った」(24.8%)も目立つ。⇒(参考グラフ12

▼3割近くの保護者は「どの分野をアクセス制限すればいいか分からない」などの理由から閲覧規制対象分野を理解せず推奨ルールを利用
-携帯電話向けで8割、パソコン向けで6割が推奨ルールをそのまま利用していた。パソコン向け製品・サービスの利用者では、「推奨ルールを一部変更して利用している」など、家庭ごとの方針や事情に合わせた調節を行っている割合が、携帯電話向けに比べると高い。⇒(参考グラフ13
-携帯電話向け、パソコン向けの両方とも、3割近くの保護者が推奨ルールでアクセス制限されている分野の内容を知らないまま利用していると回答した。⇒(参考グラフ14
-推奨ルールを利用している理由は携帯電話向け、パソコン向け共に「一つ一つ分野を選択するのが面倒だから」(5割前後)、 「どの分野をアクセス制限すればいいか分からない」(3割~4割)に回答が集まった。⇒(参考グラフ15

▼子どもの成長に合わせた「フィルタリングルールの見直し」は多くの保護者には難しい
-「子どもの成長に合わせ定期的にルールを見直した(するつもり)」と回答した保護者は、携帯電話向けで4割、パソコン向けで2割という結果だった。特に、パソコン向けに関しては「ルールを見直したことがない」の割合が3割と携帯電話に比べ高く、成長に合わせて制限分野を適切に調節するなどの利用は低調だった。⇒(参考グラフ16
-フィルタリング利用で保護者が難しいと感じる点を聞いた質問でも、「ネットを利用する上で必要な能力が備わっているかの把握」「利用できるサイトの範囲を拡大する際の見極め」が利用機器を問わず上位となった。⇒(参考グラフ17

▼既にフィルタリングを利用している家庭でも、その機能や特性についてきちんと理解している保護者は少なく、活用するまでには至っていない
-アダルトや違法情報掲載サイトなど、いわゆる「違法・有害」系のサイトをアクセス制限できるということについての認知度は高いが、ゲームやショッピング、コミュニケーションサイトまでフィルタリングでアクセス制限できるという点についての認知度は低く、正しく理解している保護者は3割以下だった。特に母親の認知度の低さが目立つ。⇒(参考グラフ18)、(参考グラフ19
-フィルタリングを解約した(解約を検討した)理由の上位には、「(必要な)連絡掲示板が見られない」(19.1%)、「音楽ダウンロードができない」(15.2%)、「コミュニケーションサイトが見られない」(14.6%)が挙がった。本来、個別調整機能の利用などで解決出来る問題が上位となるなど、既にフィルタリングを利用している家庭であってもフィルタリングの特性については理解不足で、フィルタリングを活用するには至っていない場合があることが分かる。⇒(参考グラフ20

▼「見守りながら段階的に子どもにネット利用させたい」と考える保護者が6割以上だが、それを実行する為の情報提供やツールは不足
-子どものネットデビューのあり方について、「見守りながら段階的に使わせたい」と考える保護者が64.9%で最多。以下、「教育をした上で自由に使わせる」44.4%と続く。⇒(参考グラフ21
-「見守りながら段階的に使わせたい」との考え方は母親に、「教育をした上で自由に使わせる」と考え方は父親のほうに多く見られた。⇒(参考グラフ22
-「ネット利用をする上で必要とする能力の一覧」(34.7%)や「各サイトの対象年齢」(27.5%)、「アクセス制限が必要なサイトとそれを解禁してもいい時期の目安」(25.2%)など、子どものネット利用についてのガイドラインを求めている保護者が多い。また「サイト閲覧先やネット利用傾向を分析するツール」など、子どものネット上での行動傾向を把握するためのツールについても求められていることも分かった。特に、ガイドラインについては母親、ツールについては父親で関心が高い傾向が見られる。⇒(参考グラフ23)、(参考グラフ24
▼ウイルス感染が怖いなどの理由から7割以上の保護者が自身を対象としてフィルタリングを利用
-保護者がフィルタリングを利用する理由は「ウイルス感染が怖いから」が49.2%で最多となった。これは法人向けの調査とも同様の傾向。その他、「機器を共用している」(26.7%)(から仕方無く)といった、家庭内ならではの理由も上位となった。「保護者自身を対象としたフィルタリングは利用していない」は27.9%に留まり、既にフィルタリングを利用している家庭の7割以上では、保護者自身も何らかの形でフィルタリング対象となっていることが分かった。⇒(参考グラフ25
-保護者の性別で見ると、自身をも対象としてフィルタリングを利用しているのは、父親よりも母親に多い。⇒(参考グラフ26
-自身が利用するフィルタリングルールは「子供向けの推奨ルール」(36.6%)が「大人向けの推奨ルール」(23.9%)よりも多かった。⇒(参考グラフ27

▼フィルタリングを子ども向けだけにとどまらず、広く安全にネット利用をするための技術として期待
-保護者が考えるフィルタリングの役割はいわゆる「子ども」に関する理由が5割以上だったが、「安全にネットを利用できる」(65.5%)、「自分の身を守る」(38.4%)など、「保護者自身」「家族全体」に関する回答も多く見られ、安全なインターネット利用に欠かせない技術と考える保護者も多いことが分かる。⇒(参考グラフ28
-特に母親のほうが「安全にネットを利用できる」、「自分の身を守る」と考えている割合が高い。⇒(参考グラフ29

▼ネット利用の心配は離れて暮らす親族へも広がり、その対策としてのフィルタリング導入も
-22.8%の保護者が、両親など離れて暮らす親族のネット利用についても心配していた。具体的に心配な点としては「ウイルス感染」(78.8%)や「ネット詐欺」(66.7%)などに回答が集まった。⇒(参考グラフ30
-その対策として、回答者の78.8%が「離れて暮らす親族にフィルタリングを利用して欲しい」と考えており、25.8%が「既に利用させている」。(利用して欲しいが) 「まだ利用していない」理由としては遠隔地ゆえに「管理が難しい」(40%)が上位となった。⇒(参考グラフ31

■ネットスターおよびURLリストについて
ネットスターは、URLフィルタリングエンジン技術・サービスの開発とURLリストの収集・分類・配信を行う専門企業です。過剰規制率を最小限の水準に抑えた高い性能評価を背景に、国内全ての携帯電話事業者およびPHS事業者※1、全国都道府県庁の約6割、中央省庁の約4割、日経優良企業ランキング上位社の約4割など、品質に厳しい大規模ユーザでの採用実績の高さ※2が実証する最高品質のURLリストです。
※1 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、ウィルコム、イー・モバイルの各社が構築・運営するフィルタリングシステム向けに毎日最新リストを配信 ※2ネットスター自社調べ

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