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高校生の3割は「ネットでは面と向かって言えないことも書き込める」と自覚
~高校生の子を持つ保護者が取り組むべき、ネット利用リスク教育の要点が明らかに~

2008年10月10日
ネットスター株式会社

 URLフィルタリング製品技術・サービスの開発・提供およびURLリストの収集・分類・配信を行うネットスター株式会社(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長:小河原 昇、以下「ネットスター」)は、このほど同社が実施した第八回「家庭でのインターネット利用実態調査」の結果をお知らせいたします。

 同調査は、家庭でのネット利用の実態を把握するために、保護者や子ども自身を対象に、同社が2004年から継続的に実施しているものです。今回は、高校生の子どもを持つ保護者および高校生自身、それぞれ1,200名を対象として行いました。調査結果の主なポイントとしては、以下の二点が挙げられます。

(1)高校生はネットのコミュニケーションの難しさを自覚しながらも双方向利用型サイトを積極的に利用
  ブログや掲示板などへの書き込みの際に自分に当てはまることとして、「面と向かっては言えないようなことでも書き込める」(32%)、「自分をよく見せようとしてしまう」(24.4%)などの回答から、ネットのコミュニケーションの難しさへの自覚を持つ高校生が少なくないことが確認できました。経験したことのあるイヤなこととしては、ブログや掲示板上では「アダルトや出会い系などのリンクをはられた」がトップになる一方で、SNSでは「知らない人から変なコメントを書き込まれた」が最も多くなるなど、同じコミュニケーションサイトの中でも若干の差が見られました。全般に、保護者には「交通情報・乗り換え案内」「ニュースや天気予報」など、生活に便利なサイトが多く利用されている一方、高校生には「掲示板・ブログ・SNS」「動画サイト」など、双方向利用型の遊び場サイトが多く利用されていました。

(2)保護者が基本的な「インターネットの仕組みを知る」ことが、ネット利用リスク対処支援・教育の前提条件
  ネット利用のトラブル時に相談する相手としては、「友達」を挙げた高校生が53.7%で最も多いという結果になりました。「保護者には相談しない」理由として「説明するのが面倒」が41.9%でトップとなる反面、相談しやすさのためには「インターネットの仕組みを知っていて欲しい」(52.3%)との回答が、「知識はともかく、とにかく話を聞いて欲しい」(31.1%)や「利用サービスの概要を知っていて欲しい」(19.7%)を大きく上回る結果となりました。実際に、子どもがネット上に公開していた個人情報等について、保護者がその危険性などを注意・指導した場合には、51.5%の高校生が「納得して情報を削除した」との結果になっています。

  全体として、保護者と高校生のネット利用に存在する「受信・利用型」と「発信・参加型」という大きな差を知ることに加え、既に一定程度の経験とリスク意識を持つ高校生に対して保護者が利用リスクへの対処支援・教育を行うためには、何より「インターネットの仕組み」のような基本的な部分への理解が欠かせないことが明確になりました。
  ネットスターでは、今回の調査で得られた知見を「子どもたちのインターネット利用について考える研究会」と共同で展開するネット利用リスク啓発活動に生かすなど、引続きよりよいネット環境づくりの実現に貢献していきます。

■調査の背景
現在、子どもたちを取り巻くインターネット環境では、参加型サイトに関連した犯罪の発生など、さまざまなトラブルの発生が問題となっています。今回の調査は、保護者と高校生のネット利用実態と現状の課題を把握し、今後の対策に役立てることを目的としています。

■調査方法について
本調査は、ネットスターが株式会社マクロミルに委託して、2008年9月9日および10日に実施したものです。調査方法はウェブアンケート方式です。高校1年から3年の子どもを持つ保護者と高校1年~3年生を対象としています。学年構成比は高校1年~3年の子どもを持つ父親・母親それぞれ16.7%、高校1年~3年の男女それぞれ16.7%。保護者の年齢構成比は30代5%、40代71%、50代23%、60代1%。有効回答数は2472件でした。

■主な調査項目についての結果とコメント
▼保護者の携帯電話はメール・通話が主な用途、ネット閲覧はパソコンで
-保護者が日常的に使う携帯電話の機能は「メール」(70.6%)、「通話」(50.5%)。日常的に「ネット閲覧」をするとの回答は27.4%だった。⇒(参考グラフ1
-保護者にネット閲覧のパソコンとの使い分けを聞く質問では、「携帯電話からの利用が多い」 と「携帯電話とパソコンどちらも同じぐらい」をあわせても9.3%に過ぎない。一方、高校生ではその割合は34.4%に達する。⇒(参考グラフ2

▼保護者、高校生とも大多数がネットでの買い物経験あり、購入内容には差
-保護者の9割以上、高校生の8割以上でネットでの買い物経験があった。購入したものでは、保護者・高校生ともパソコンでは「日用品・雑貨」が、携帯電話では「着うた・着メロ」が多い。また、高校生の回答には「オンラインゲームの仮想通貨」や「アバターアイテム」、「ゲーム」など保護者があまり購入しないものが目立つ。⇒(参考グラフ3)、(参考グラフ4)、(参考グラフ5

▼高校生に人気のサイトを閲覧する保護者はごく少数、利用目的にも大きな差
保護者はパソコン・携帯電話を問わず「ニュース・天気予報」など閲覧型のサイト利用が多い。一方、高校生は、「掲示板・ブログ・SNS」や「動画サイト」などの参加型の遊び場サイトの利用が多かった。また、携帯電話から実際にアクセスしたことのあるサイトとして、高校生の人気サイトを挙げた保護者はごく一部だった。⇒(参考グラフ6)、(参考グラフ7)、(参考グラフ8)、(参考グラフ9)、(参考グラフ10)、(参考グラフ11)、(参考グラフ12)、(参考グラフ13)、(参考グラフ14
-保護者が携帯電話からインターネットを利用する目的では、「天気やニュースなどの閲覧」(52.4%)が最多。一方、高校生では33.1%にとどまる。「自分のブログやプロフ、他人の日記などへの書き込み」との回答は、保護者が13%にとどまる一方で、高校生は42.2%で最多となった。また、保護者の中でも、父親は天気やニュース、母親は着うたなどのダウンロード、高校生男子生徒はゲーム、女子生徒は自分のサイトや他人のサイトへの書き込みと性別によっても目的に違いが出た。⇒(参考グラフ15)、(参考グラフ16
-「子どもが作成しているサイトをみたことがある」保護者は28.6%だった。母親の方が子どもが作ったサイトを閲覧している割合は高い。また、女子生徒を持つ親の方が閲覧経験率が高く、「女子生徒を持つ母親」では48.2%が閲覧経験ありと回答。⇒(参考グラフ17)、(参考グラフ18)、(参考グラフ19

▼保護者が把握する子どもの携帯電話利用状況は「料金」のみ、ネット上での行動は子ども任せ
-子どもの携帯電話利用状況について、9割以上の保護者が「利用料金」を把握。「利用時間」「利用サービス」では半数以下、「利用サイト」、「電話帳に登録されている人」についての把握は1割のみ。⇒(参考グラフ20
-子どもがネット上で知らない人と出会った経験については、12.7%の保護者が「ある」と回答。⇒(参考グラフ21
-子どもがネット上に公開している情報を把握しているとする保護者は31.9%。その内容は「性別」が62.5%と最多。以下「年齢または学年」、「学校名」と続く。また、母親の方がより詳しく把握していた。高校生からの回答と比較すると、プロフ、ブログについては保護者の把握以上に子どもたちが情報を公開していることが分かる⇒(参考グラフ22)、(参考グラフ23)、(参考グラフ24)、(参考グラフ25)、(参考グラフ26)、(参考グラフ27)、(参考グラフ28)、(参考グラフ29)、(参考グラフ30)、(参考グラフ31

▼保護者は子どもが「情報を鵜呑みにする」ことや、「長時間のネット利用」に不安
-「子どもたちのネット利用を見ていて怖い」と感じる保護者は58.4%だった。相対的には母親の方が「怖い」とする傾向が強い。具体的に「怖い」と感じるのは「ネット上の情報を鵜呑みにしてしまうところ」が父親、母親ともに半数以上という結果だった。⇒(参考グラフ32)、(参考グラフ33)、(参考グラフ34
-保護者が子どものネット利用で心配していることは「ネットをし続ける」が48.5%と最多。以下「詐欺にあう」、「ゲームをしすぎる」と続く。また父親では「詐欺被害」、母親では「知らない同年代の友達と出会う」が目立つ。⇒(参考グラフ35)、(参考グラフ36

▼高校生はネット上で「面と向かっていえないことでも書き込める」と自覚、怖さも感じながら利用しているケースも
-高校生に、ネット上に書き込む際の自身の態度について聞いたところ「面と向かっては言えないようなことでも書き込める」が最多で32%。以下「自分を良く見せようとしてしまう」、「物事を大げさに伝えようとしてしまう」と続く。ネット利用の難しい側面について、一定程度の高校生には自覚があることが分かる。⇒(参考グラフ37
-ネットを利用していて「恐怖感・嫌悪感を感じたことがある」高校生は概ね3割前後。コミュニケーションサイトの中で、最も多く感じたのは「掲示板」となった。全般に女子生徒のほうがイヤな思いをした経験が多い。恐怖感・嫌悪感の理由としては、「変なサイトのリンクを張られた」、「変なコメントを書き込まれた」との回答が、ブログ、プロフで目立つ。複数の個人情報を記載するため、特定の性別な年齢層を狙った悪意のある大人等からのコンタクトが原因になっている可能性も。⇒(参考グラフ38)、(参考グラフ39)、(参考グラフ40

▼高校生でも、ネット利用について話をしたり、ネットの仕組みを理解している保護者には相談
-ネットで困ったことがあったとき相談する相手としては「友達」(53.7%)が最多。以下「母親」、「父親」と続く。⇒(参考グラフ41
-親に相談する理由は「いつも話しているので相談しやすい」(35.8%)が最多。一方、「親には相談しない」とする理由としては「説明するのが面倒だから」(41.9%)が最多。以下「親が解決できると思わない」「使っているサイトを知られたくない/見られたくない」と続く。⇒(参考グラフ42)、(参考グラフ43
-相談相手としての親に求めることとしては「インターネットの仕組みを知ってほしい」(52.3%)が最多。以下「話しを聞いてほしい」、「自分が利用しているサービスの概要を知ってほしい」と続く。⇒(参考グラフ44

▼ネット上で公開している情報についての保護者の注意・指導は、半数以上の子どもが受け入れ
-半数以上の保護者が「ネット上に個人情報を掲載する怖さ」や「削除」など、子どもへの注意や指導をしていることが分かった。また、注意や指導を行った保護者については、半数以上の子どもが「納得して情報を削除した」と回答。⇒(参考グラフ45)、(参考グラフ46

▼大多数の保護者はネットは高校生に必要と考え、7割以上がトラブル予防に取り組み
-高校生とネットとの関係について、9割以上の保護者が「これから生活していくうえで必須または便利」と回答。ネットを取り上げるのでなく、上手に付き合っていく方法論が求められている。⇒(参考グラフ47
-子どもがネットトラブルに会わないための方法としては、半数以上の保護者が「普段からネット利用について親子で話し合う」、「ネットリテラシ教育を行う」と回答。また既に話し合いなどを実行している保護者が70.9%という結果だった。取り組み内容として、父親では「フィルタリングの導入」が、母親では「親子で話し合う」が目立つ。⇒(参考グラフ48)、(参考グラフ49)、(参考グラフ50

■ネットスター株式会社について
ネットスターは、URLフィルタリングエンジン技術・サービスの開発とURLリストの収集・分類・配信を行なう専門企業です。同社のURLフィルタリングエンジンおよびURLリストは、法人市場では国内最大の4割を超えるシェアを記録しています。また、家庭向けフィルタリングサービスでも多くのお客様に利用されています。その収集・分類工程の品質と配信工程の信頼性が認められ、業界のデファクトスタンダードとして、国内全ての携帯電話事業者およびPHS事業者のフィルタリング(閲覧制限)サービスにURLリストを提供しています。http://www.netstar-inc.com/

■商標等
NetSTAR、ネットスターはネットスター株式会社の商標または登録商標です。その他記載の商品名、社名は一般に各社の商標または登録商標です。