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中学生の4割がネットでのいじめを実際に見聞き、1割がファイル交換ソフトを利用
~ネットスターの独自調査で、子ども達のインターネット利用の問題点と今後の課題が明らかに~

2007年7月26日
ネットスター株式会社

  URLフィルタリング製品技術の開発およびURLリストの収集・分類・配信を行うネットスター株式会社(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長:小河原 昇、以下「ネットスター」)は、同社が企画、実施した第六回「家庭でのインターネット利用実態調査」の結果をお知らせいたします。

  同調査は、家庭でのネット利用の実態を把握するために、同社が2004年から継続的に実施しているものです。今回は、コンピュータ・インターネットを使っている全国の中学1年生から3年生までを対象に、自分自身のネット利用経験等について聞きました。今回の調査結果の主なポイントとしては、以下2点が挙げられます。

(1)コミュニケーション系のサイトが人気だが、トラブルとも隣り合わせ
  ほぼ毎日利用するサイトとしては、大人向けポータルサイトの他、男子は「ゲーム」(27.4%)、「掲示板」(20.3%)、「2ちゃんねる」(15.4%)、女子は「ブログ」(41.2%)、「ふみコミュ」(16.4%)、「プロフ」(13.5%)が目立ちました。
  ネット上での出会いについての質問では、「(知らない人と)会ったことがある」が9.3%。出会うきっかけとなったサイトとしては「SNSやコミュニティサイトの掲示板」(39.6%)が最も多く、「出会い系サイト」はゼロという結果でした。
  ネットでのいじめについての質問では、「いじめを見聞きしたことがある」との回答が全体でも4割を超え、中3女子では6割以上が「見聞きした」と回答。また、いじめの現場は、掲示板やブログなどのコミュニケーションサイトが主流になっているようです。

(2)音楽等のファイルダウンロードが浸透、Winnyなどのファイル交換ソフトを利用する中学生も
  音楽等のファイルダウンロードは全体の6割以上が経験。「非合法かもしれない」サイト(29.6%)、「非合法だとハッキリしている」サイト(10.3%)や「友達からファイルをもらった」(25.1%)、「Winnyなどのファイル交換ソフトを利用」(9.3%)など、「正規サイトでダウンロード」(70.7%)以外の入手経路を経験している生徒も多い。
  ファイル交換ソフトについては、10.9%が「自分で使っている」他、友達・兄弟・親などでの利用をあわせると、3割以上の中学生の周囲で利用されているという実態が判明しました。

  子どもたちの安全なネット利用やネット活用力の向上のためには、何よりも保護者による見守りと適切な誘導が欠かせません。しかし携帯電話でのネット利用を含め、保護者の目が届かない場合も多く、子どもたち自身への適切な利用方法の教育とURLフィルタリング等のテクノロジーの利用も必要と考えられます。
  ネットスターでは、今回の調査で得られた知見を、家庭でのURLフィルタリングの普及・啓発活動に役立てていくとともに、今後ともさまざまな製品・サービスにURLデータベースを提供していくことで、誰もが安心してインターネットをご利用になれる環境を実現していきます。

■調査の背景
  現在、子ども達を取り巻くインターネット環境では犯罪被害やネットいじめなどの様々なトラブルが多発しています。ネットスターの今回の調査は、携帯電話の所有率が高くなる中学生に的を絞り、その利用実態と課題を把握し、今後の対策に役立てることを目的としています。

■調査方法について
  本調査は、ネットスターが株式会社マクロミルに委託して、2007年7月18日および19日に実施したものです。調査方法はウェブアンケート方式です。中学1年生から3年生までを対象としています。学年構成比は中学1年生(男女混合)20%、中学2年生(男子)20%、中学2年生(女子)20%、中学3年生(男子)20%、中学3年生(女子)20%。全体での男女構成比は男性46.8%、女性53.2%。地域構成比は北海道5.8%、東北地方4.3%、関東地方39.4%、中部地方18.4%、近畿地方18.3%、中国地方4.3%、四国地方1.4%、九州地方8.2%。有効回答数は515件でした。

■主な調査項目についての結果とコメント
▼中学生にとってのインターネットは「遊び」よりも「コミュニケーション」のツール
  インターネットの利用目的は、「趣味などの情報収集」、「友達との連絡」、「ひまつぶし」がそれぞれ7割を超える。男子では「ゲーム」が、女子では「友達との連絡」、「自己表現」が目立つ。⇒(参考グラフ1)(参考グラフ2)
  習熟度が高い(ネットに詳しいと自己評価している)回答者は、全ての項目で平均を上回り、「得意な中学生ほど幅広くネット利用」している構図。また男子よりも女子のほうが、「友達との連絡」、「自己表現」などコミュニケーション系の利用率が高いのも特徴的。⇒(参考グラフ3)

▼中学生の3割近くがブログやYouTubeをほぼ毎回利用
  頻繁に利用するサイトとしては、「Yahoo!などのポータルサイト」、「ブログ」が3割以上、「YouTube」も3割近くの回答を集めた。以下、「ゲームができるサイト」、「掲示板」が2割前後で続く。⇒(参考グラフ4)
  男子中学生では、ブログよりもゲームができるサイトの人気が高い。動画共有系でYouTubeには男女差はほとんど無いが、ニコニコ動画は男子に人気が高い。2ちゃんねるや面白いフラッシュ、モバゲータウンについても、女子よりも男子に人気。
  ブログ、ふみコミュニティ、プロフ、芸能人の情報などは、男子よりも女子に人気がある結果となっている。⇒(参考グラフ5)
  習熟度別で人気の差が大きいのは、ブログや掲示板、YouTube・ニコニコ動画、2ちゃんねるなど。習熟度の低い(ネットに詳しくないと自己評価している)回答者は、「Yahoo!きっずなどの子ども向けポータルサイト」の利用率が高い。経験が深まるにつれ、情報受信型の子ども向けポータルからおとな向けポータルへ、その後掲示板などのコミュニケーション利用や動画共有などのひまつぶし利用へと、利用形態が変化していく様子が伺われる。⇒(参考グラフ6)

▼ネットでの出会いのきっかけは、SNSや掲示板などが約4割、女子中学生の1割超は写真を送った経験あり
  「インターネットで知り合った人と実際に会ったことがある」回答者は1割近い。そのうち2割近くの回答者が「異性と二人きりで会った」経験があると回答。また習熟度が高い(ネットに詳しいと自己評価している)回答者では、「会ったことがある」が15%に増える。⇒(参考グラフ7) (参考グラフ8)
  知り合うきっかけとなるサイトは「SNSやコミュニケーションサイトの掲示板」が4割近くを占めトップ。以下「自分のブログ・プロフ」「趣味のサイト」と続く。法的規制など早くから問題視されている「出会い系サイト」で知り合ったとの回答は、今回の調査結果にはなかった。⇒(参考グラフ9)
  自分の写真について、8割以上が「(ネット上の他人に)送ったことは無い」と回答。しかし「掲示板で知り合った人に送った」との回答が、女子のみ1割を超えるなど、性別による行動の差も見受けられる。⇒(参考グラフ10)

▼全体の4割超、中3女子では6割以上が自分のブログを所有も、他人に見られている認識はやや弱い
  ブログ・プロフ・掲示板などの所有率は全体で4割を超える。全体に女子のほうが所有率は高く、中2女子で4割以上、中3女子では6割以上が自分のブログ等を持っている。⇒(参考グラフ11)
  自分のブログ等を誰が見ているかについての認識では、「友達」のほかに「見ず知らずの大人」との回答が4割を超えた。「同年代の人」が6割以上、「同じコミュティを利用している人」の5割以上と併せ、自分の知らない人が自分のプロフ・ブログを閲覧している可能性について、正しく認識している中学生は多い。しかし、女子に限っては「見ず知らずの大人」の回答は中2、3女子ともに約3割(中2、3男子は約5割)に下がり、女子のほうが「見ず知らずの大人」から見られているかもしれないという認識は弱かった。⇒(参考グラフ12)
  ブログやプロフなどへの情報記入については、「自分の住所、写真、本名、友達の写真、友達の本名」それぞれに8割を超える回答者が危険と認識。しかし、「メールアドレス」では6割、「自分の最寄り駅やよく行くお店を書く」については4割まで下がる。メールアドレスは何かあればすぐに変更すれば済むという認識か。ネットをきっかけとしてストーカー行為の被害の可能性についても、危機感が低いことがうかがわれる。⇒(参考グラフ13)

▼2割超がワンクリック詐欺サイトに遭遇、掲示板サイトや検索サイト(検索結果)からの誘導に注意が必要
  「ワンクリック詐欺のような架空請求詐欺サイトにアクセスしてしまったことがある」回答が2割を超えるが、「実際に支払った」という回答はゼロ。遭遇経験は、中2、3男子で3割近くとやや多い。また習熟度が高い(ネット利用に詳しいと自己評価している)回答者のほうが3割以上と高めになっている。⇒(参考グラフ14) (参考グラフ15)
  架空請求詐欺サイトにアクセスするきっかけとなったサイトは「掲示板サイト」が3割を超えトップ。「検索サイト(検索結果)」が続き、必ずしも「アダルト的なサイト」だけに注意をすれば済むわけではないという状況。⇒(参考グラフ16)

▼中3女子の6割が「ネットいじめ」を見聞き、ネットいじめは実際のいじめと関係なく起きると考える中学生が2割
  実際に「(ネットで)いじめをした経験」「いじめを受けた経験」は1割前後だが、「いじめを見聞きしたことがある」では4割を超える。中3女子では6割が「見聞きした」と回答。⇒(参考グラフ17) (参考グラフ18)
  具体的な手法としては「「死ね」などのメッセージを送る」方法がトップ。「相手の名前を名乗って掲示板などにウソの書き込みをした」、「事実無根のうわさを掲示板に書き込んだ」が続く。そのほか、「名前や写真、住所、メールアドレスなどの個人情報を勝手に掲示板に書き込む」という嫌がらせも目立つ。
  ネットいじめは「(両当事者に)無関係なブログや掲示板」上で行なわれることが最も多い。ただし「いじめを受けた」経験者からは、「自分の運営するプロフ・ブログ」という回答が最も多く、「無関係な掲示板」は3位となっているが、「いじめを受けた」側が認知していない可能性もありそう。⇒(参考グラフ19) (参考グラフ20) (参考グラフ21)
  ネットと実際の生活でのいじめの関係については、「実際の生活でいじめを受けていなくても、ネット上ではいじめを受けることがある」に2割以上が同意。ネットいじめは大人からは分かりにくいこともあり、周囲が適切に対応することの難しさがうかがわれる。⇒(参考グラフ22)

▼10.9%の中学生がWinnyなどのファイル交換ソフトを使う、中3男子では18.4%に達する
  全体の6割以上が音楽等のファイルダウンロードの経験ありと回答。うち7割は「正規サイトからダウンロード」。一方で、「非合法かもしれない」(29.6%)、「非合法だとハッキリしている」(10.3%)サイトや「友達からもらった」(25.1%)、「Winnyなどのファイル交換ソフトを利用」(9.3%)など、正規サイト以外での入手経験がある生徒も多い。⇒(参考グラフ23)
  Winnyなどのファイル交換ソフトの利用実態について、6割以上は「よくわからない」と回答。しかし「自分で使っている」との回答が全体でも1割を超える。特に中3では男女とも15%以上が「自分で使っている」ほか、「学校などの友達が使っている」も1割程度の回答が集まり、習熟者を中心にファイル交換ソフトの浸透ぶりがうかがわれる。⇒(参考グラフ24) (参考グラフ25)

▼ネットでのトラブル時に7割は両親に相談するが、中3女子の10.7%は「頼る人はいない」
  ネットでトラブルが起きた時の相談相手としては「両親」を選ぶ中学生が7割以上で、圧倒的に多い。以下、「学校などの友達」「兄弟」「インターネットで知り合った友達」と続く。⇒(参考グラフ26)
  また、中3になると、男女とも「両親」に相談する比率は大幅に下がり、「学校などの友達」「インターネットで知り合った友達」などの重みが相対的に上がる。また、「頼りになる人がいない」も1割以上となるなど、学年があがるにつれ相談相手が変化している結果となった。⇒(参考グラフ27)
  実際のトラブルの際には2割近くが「相談したことがある」、またその9割以上で「頼りになった」と回答した。⇒(参考グラフ28)

▼学校などでの情報モラル教育は役に立つが6割、役に立たなかったとする3割の生徒向けに改善が必要
  インターネットを適切に安全に利用する方法について紹介する情報モラル(ネットモラル)教育については、全体の35%が受講した経験を持つ。
  また、感想として、6割以上で「役立った(知らなかったことが分かった)」と回答しており、業界団体などでも支援して全国的に行なわれている、いわゆる「ネットの安全教室」は一定の成果をあげつつあると言えそう。
  一方、習熟者(ネットに詳しい)層では、「役立たなかった(知っていることばかりだった)」との回答が4割を超え、非習熟者(ネットに詳しくない)層では、「よく分からなかった」が1割を超えているなど、カリキュラムや展開方法については改善も必要。⇒(参考グラフ29)

■ネットスター株式会社について
  ネットスターは、URLフィルタリングエンジン技術の開発とURLリストの収集と分類・配信を行なう専門企業です。そのURLリストは、法人向けでは国内最大の四割を超えるシェアを記録。携帯電話向けURLフィルタリングサービスおよび迷惑メール対策サービスでは、 NTTドコモおよびソフトバンクモバイルの二社で採用されています。

■商標等
  NetSTAR、ネットスターはネットスター株式会社の商標または登録商標です。その他記載の商品名、社名は一般に各社の商標または登録商標です。